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チベット人が僧侶になる経緯というのはどのようなものでしょうか?たとえば家が貧...

kos********さん

2010/3/1414:20:55

チベット人が僧侶になる経緯というのはどのようなものでしょうか?たとえば家が貧しいとか。。
また、彼らは女性や結婚というものに対してどのような考えを持っていますか(自分たちは規制されているが~ものだ)とか

補足ちなみに僧侶たちが学ぶ学問とはどういったものがありますか?

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ベストアンサーに選ばれた回答

Mgr.Yuiさん

編集あり2010/3/1700:13:19

長く向こうの寺に居た者です。

家が貧しい等の理由で寺に入れられる子供は、昔からたくさんいます。(チベットに限ったことではありませんが)
ですがもともとお寺とは、学問を授けて知識階級を養成するための場所でもありました(日本も昔はそうでした)。今でもチベット文化圏では大規模なお寺ですと小学校~大学までついていますよ。

お寺に入れば文字の読み書きも習うし、ご飯にもありつけるし、仏法に触れることで来世にわたって善い縁を植え付けることができる…ので子供を仏門に入れるケースが多いのです。ただし青年になるとお坊さんをやめて(還俗して)世俗の商売についたり結婚したりする若者は、多いですね。還俗したからといって、世間的に負い目になることもありませんし。

仏教への信仰が社会全体で高いので、幼少からお寺や仏教に関心を覚えて自ら僧院に入りたがる子もたくさんいます。日本と違って、チベットの僧院というのは葬式をする場所ではありませんし、墓地などもありません。「お寺=死」のイメージが強い日本仏教とは大きく異なります。チベット人にとってのお寺とは生きている人が信仰するための場所ですし、インドから伝わった貴重な教えを代々受け継ぐ重要拠点でもあるのです。

一方で、幼少からとても聡明で賢いような子供も、お寺に入れられます。
将来の仏教界を支えるためです。

チベットの仏教というのは、伝承がすべてです。お寺にはインドから1000年以上も前から連綿と伝わっている法脈(教えの流れ)があり、師資相承が途切れてはなりませんでした。
途切れてしまっては、そこで教えが失伝する恐れがあったのです。

そこでお寺では、1000人のお坊さんの中に1人優秀なお坊さんが登場すれば、それでOKでした。彼に相伝のすべてを託せばいいからです。そしてチベットのお寺というのは昔から、そういう役割を担った場所でもあったのです。

それから各家庭では少なくとも1人はお坊さんになる子供がいました。そうすれば、家族や一族に福徳が還元されると信じられているからです。

チベット人は極端で「男は結婚するか、僧侶になるかどっちか」と割り切っています。お坊さんも年頃になると、普通に結婚を望む者も現われます。性に対する興味だけでなく、電気もろくに通じないお寺で一生を終える自分の将来に限界を感じ、僧侶をやめて海外へ羽ばたき、何がしかの成功を収めたい…と望む者もいます。

老僧は若者のこういった考え方を厳しく戒めるのですが、しかし外国人のわたしが「どっちが正しいのか」を安易に判断することはできません。

※追記
>ちなみに僧侶たちが学ぶ学問とはどういったものがありますか?

小僧さんはひたすら日課経典を暗唱いたします。それから学校で基礎文法やインド・チベットの高僧が記した基本的な仏教書(『勧誡王頌』や『入菩提行論』、『三十七の菩薩の実践』など)を勉強します。
最近の僧院では、小僧さんのために英語や世界地理を教えるところもありますよ。

そしていわゆる僧院大学(学者を養成する専門機関)に入学したお坊さんたちは、①中観、②唯識、③般若学、④戒律、⑤論理学、⑥阿毘達磨……という顕教学の勉強を進めていきます。後になればなるほど難解になりますし、学生は減っていきます(途中でドロップアウトしてしまう)。①~⑥に用いる経典・テキストもすべて伝統に従っていますが、ここでは割愛させていただきます。
そして顕教学が終わるとはじめて、⑦密教学 の勉強に進みます。

こうして様々な問答試験、筆記試験にパスして無事に卒業を果たした僧侶は、自分の故郷の寺に戻って寺の経営や教育に携わったり、もしくは大学に残って後輩たちを教えたり、他のお寺に移ってさらなる研鑽を積んだりします。特に密教学はとても奥が深いですし、他にもサンスクリット(梵語)や音韻学、仏教医学、占星学などの学問を修める僧侶もいます。

質問した人からのコメント

2010/3/19 16:22:34

素晴らしく明確な回答ありがとうございました。また、質問することがあると思いますがよろしくお願いします。

ベストアンサー以外の回答

1〜1件/1件中

gou********さん

2010/3/1414:29:16

あちらでは、男子を僧侶にすることは、家族のほこりです。女性にはふれてもいけませんし、肉欲は断つようです。

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