ここから本文です

胡耀邦は、本当に中国人(漢人)だったのですか?

slalkesfj さん

2010/9/2922:44:45

胡耀邦は、本当に中国人(漢人)だったのですか?

書籍:中国で尊敬されている日本人たち 『井戸を掘った人』のことは忘れない
著者:朱 建榮


P141 ~ 142

1983年になって、東京の中国大使館に、訪日する予定の中国トップ、胡耀邦総書記の秘書から

『開放戦争のころ治療してくれた日本人医師の稗田憲太郎さんを探し出して、訪日するときに会いたい』

との電報が入った。

<中略>


同年11月、胡耀邦総書記が訪日し、中国大使館でレセプションが開かれる前、応接間で稗田夫人と二人の娘や娘婿と会見した。その時、胡耀邦は次のエピソードを披露した。

『1946年、自分は腹部の痛みを感じてベチューン医大に入院し、稗田医師に見てもらった。稗田医師は、その原因は『アミーバ膿瘍』だと診断し、適切に行った結果、早く回復した。私も子供もその恩を忘れることはできません』

実は稗田夫人も小児科の医師でベチューン医科大学の付属医院に勤務していた。
夫人は

『閣下が稗田を覚えていてくださり、この度の訪問でわざわざ会っていただき、家族ともどもお礼申し上げます』

と答えた。
それに対し、胡耀邦はさらに

『苦楽を共にしてきた戦友ですから、当然のことです』

と話し、続いてこう言った。

『貴女も戦友ではありませんか!』

翌84年、稗田夫人一家はまた胡総書記に招かれて北京を訪問し、堂中央所在地の中南海で胡、王震(当時は副首相)、胡錦涛(当時は青年団主席)と会見した。


※ 中国人(漢人)にしては、良心的過ぎる!?

おまけ
「胡 耀邦(こ・ようほう)」は、「親日家」でしたか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1042169650

「胡 耀邦(こ・ようほう)」は、「誠実な政治家」でしたか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1442116699

閲覧数:
2,379
回答数:
1
お礼:
100枚

違反報告

ベストアンサーに選ばれた回答

cid********さん

編集あり2010/9/3017:22:38

政治家にしては珍しく、普通の人間としての感情を大事にする人であったとは言えます。
独裁国家の政治家としてはこれはあまり誉めた資質ではないのですが、この場合に限ってはそうとばかりも言えません。

で、倒れる直前の胡耀邦については、たとえば
http://www.geocities.jp/crow1919jp/general/chinawatch.htm#sec01
などにあるように、矛盾した情報はあるものの、少なくとも天安門広場に追悼に集まった人たちは「胡耀邦は党改革をしなくてはならないと訴えている最中に倒れ、亡くなった」と信じていたことになります。

「胡耀邦的最後八天」の内容が事実とすると単なるエキセントリックな人にも見えますが、後知恵で言えば実は正解です。中国共産党の支配の正統性はこのとき、世界的な共産主義の後退によって大きく揺らいでいました。ですが、単純な民主化は正解ではありませんし、経済だけの自由化も正解ではありません。前者は国家の分裂を、後者は統治機構の腐敗を招きます。そして、経済/政治自由化の否定が正解でないのも、当時の世界で明らかでした。

共産党独裁を続けるにせよ止めるにせよ、そろそろ何らかの手が必要なのは確かでした。なぜなら、革命を成功させた第一世代は「革命を成功させた」功績を権力基盤兼政権の正統性の源泉とできますが、次代以降にはそんなものがないからです。第一世代が引退・半引退しても生きていて権威を提供してくれる間はまだいいですが、それもいずれなくなってしまいます。つまりいずれは何らかの形で民衆の支持を得て正統性を再獲得する必要があります。

おそらく最良のシナリオは「権威」を提供してくれる第一世代の存命期間内に共産党に何らかの枷をかける手段を考案することでした。胡耀邦が異常と言っていいほど「甘い」指導者なのは、何らかの形で共産党の外部の力を利用せねばそれが不可能だと正しく認識していたからだと考えるべきであって、それを単純に情に篤い人だとか親日家だとか解釈するのは問題の矮小化ではないでしょうか。

実際に行われたのは弾圧であり、これは短期的には正解なのですが、「権威」を提供できる第一世代が去った後の正統性確保を何でやるかという視点が欠けています。もちろん、第一世代のみなさんが立案したし、自分たちに逆らった胡耀邦と趙紫陽を切って実施した方針だったから仕方ないのですが。

結局その後の展開は、民主化を拒否して高度成長で民衆をあやし続ける、でした。これはこれで正解なのですが、無限の経済成長など土台不可能でいずれは頭打ちになります。そして、一人っ子政策と経済成長の当然の帰結は少子高齢化社会であり、社会保障費の増大であり、租税負担率の上昇でしかありません。
天安門事件の200年ばかり前にフランス王国という国が倒れたのも、きっかけは課税の正統性を確保するために議会を招集しただけだという歴史的事実があり、その再演は御免被りたいところでしょう。

民主化を弾圧した手前、あとはナショナリズムの鼓舞か文字通りの先軍政治ぐらいしか選択肢はありません。どのみち、現状で民主選挙を行ったら、共産党の腐敗構造が買収なりなんなりで遺憾なく発揮されてしまう(=共産党の権威の低下を招くだけですな)か、経済格差を原因とした分離主義がむき出しになるか、単純に腐敗を原因として共産党が政権を失うかでいずれも問題外です。
現体制のままで経済成長が止まったら中国史伝統の農民大反乱が発生するのか、再度の弾圧に成功するかはなんとも言えません。

確かに言えるのは、胡耀邦(と趙紫陽)の路線を否定して弾圧を行ったことが、現在でも政策の幅を狭める呪いとして機能している事実です。

質問した人からのコメント

2010/10/4 17:51:38

感謝 『単純に~問題を矮小化』 ← 気をつけます!
アホなタイトルに似合わぬ非常に聡明な回答、ありがとうごいました!
http://sankei.jp.msn.com/world/china/101004/chn1010041039004-n1.htm

あわせて知りたい

みんなで作る知恵袋 悩みや疑問、なんでも気軽にきいちゃおう!

Q&Aをキーワードで検索:

Yahoo! JAPANは、回答に記載された内容の信ぴょう性、正確性を保証しておりません。
お客様自身の責任と判断で、ご利用ください。
本文はここまでです このページの先頭へ

「追加する」ボタンを押してください。

閉じる

※知恵コレクションに追加された質問は選択されたID/ニックネームのMy知恵袋で確認できます。

不適切な投稿でないことを報告しました。

閉じる