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付け下げと訪問着の違い・・・製作されている方からのご意見をお伺いしたいのです...

ari********さん

2011/10/500:35:22

付け下げと訪問着の違い・・・製作されている方からのご意見をお伺いしたいのですが?

すみません、別の方の質問の回答にて機会があればということでしたのでリクエストさせて頂きます。

確かに着る用途としては区別は必要ないかなと思いますし、現在では「訪問着」といいながらも着尺のまま柄付けがなされているのもあるようです。
が、パー○トーンなどの加工をする時、付け下げと訪問着って値段が微妙に違います。
「訪問着」で持っていったものをお店の方が気を遣って「付け下げ」にして頂いた(その方が安いので)こともあるのですが、何かなぜ?と釈然としないところがあります。

専門家からみて「付け下げ」と「訪問着」の違いはどこにあるのでしょうか?
よろしくお願いします。

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dog********さん

2011/10/521:23:57

リクエスト戴きまして有り難うございます。少し長くなりますが私見を申し上げます。

付下とはどんなものかと尋ねられますと、着物を少しご存じの方は、柄の合い口がない、もしくは上前と上前衽とだけ柄が繋がっていて、他の縫い目の部分では柄が繋がっていない、掛け衿と胸の柄が繋がっていない、八掛が表と同じ生地ではなく柄もついていない、そしてすべての柄が肩山方向が上になる様に付いていて、店頭では反物の状態で販売されている、とお答えになることが多いと思います。もともとの付下はそういった定義でしたし、数十年前までは全く正しかったです。以前他のご質問でも書きましたが、本来付下とは着物の種類ではなく柄の付け方の事です。すべての柄が肩山方向が上になる様についている柄を、上下まちまちに並ぶ総柄に対して付下柄と言いました。付下と呼んでいる物は付下着尺のことで、最近では少なくなりましたが、付下羽尺というものもありました。上記の様な過去の付下の定義では、近年流通している付下の大部分が付下ではないことになります。では現在の付下とはどんな物かと言うと、多くの付下は上前衽からぐるりと一周下前衽まで柄が合っています(縫い目をまたいで柄が繋がっている)し、掛け衿と胸の柄も繋がっています。中には胸から左袖、肩から右袖に柄が繋がっているものもあります。少数ですが共八掛の付下もあります。呉服屋の店頭に並んだときは、反物の状態のものが大部分だと思います。

では訪問着とは何でしょうか。訪問着とは縫い目をまたいで柄が繋がっていて、製造されるときに裁断して仮絵羽し、絵を描いたもの、という説明が散見されます。ある意味では決して間違いではありませんが、訪問着の定義がそうだとすると、現在流通している訪問着はほとんどが訪問着ではなくなります。確かに、店頭では訪問着は仮絵羽の状態で並んでいます。ですが、製造のどの段階で裁断されたかはわかりません。反物のままで作られて、納品直前に仮絵羽することも少なくありません。柄が多くて合い口が複雑だから、下絵羽しないと染められない、という理屈は、全く間違っています。全くの別誂え品で、後にも先にもこれ1枚しか作らない、というものなら下絵羽して生地に直接絵を描いて染めることもありますが、普通に流通している品物の場合は、100%手描きのものの場合でもたいがい草稿と言う、紙に描いた図案を作ってあります。この草稿と言うのは反物より少し幅の広い紙に描かれており、並べればすべての柄が合わせられ、それをもとに反物に絵を写すことが出来ます。又、いわゆる型物の場合でしたら全て柄が合う様に作った型がありますので、下絵羽する必要は全くありません。もちろん、加工工程上裁断して仕事する方がやり易い場合もありますから、途中で裁断されることもありますが、それと柄が多いからとか合い口が複雑だからということとは全く関係ありません。(大雑把な説明ですから厳密に言うと違う部分もありますが、お許し下さい。)技術的にはほとんど全ての訪問着を、一度も裁断せずに丸巻きのままで完成させることは難しいことではないのです。実際私のところでは、100%手描京友禅の訪問着や色留袖を、反物のままで製造して卸売りしています。

ですから結論を申しますと、作り手が付下として作ったか訪問着として作ったかということが、現在の付下と訪問着との区別の基準だと思います。一般的には、三丈物の反物の状態で売られていれば付下、仮絵羽の状態で売られていれば訪問着、と考えるのが標準ではないかと思います。仕立て上がってしまえば、付下なのか訪問着なのかは、区別が非常に難しいのが現状ですし、ましてや反物のままで店頭に並んだか仮絵羽で並んだかなんて、プロが見てもわかりませんし、わかる必要もありません。

付下と訪問着は用途が違う、というご指摘もあるようですが、現在付下として売られている物と、訪問着として売られている物の違いはあまりありませんから、現在の両者の用途にはそれほど差はないと思います。単なる表現方法、言葉尻だけのことで、もともと定義のはっきりしない物に用途の差があると言うことが、意味のないことだと思います。現在の付下と昔の付下は明らかに違います。昔の付下の様な柄付けの物は、今は位置付け小紋とか一方付けとか言っています(厳密に言うと少し違いますが)。呼称は色々変化しますから、実際の品物を見ての判断が必要です。

大変長くなりまして申し訳ございません。また、用語がわかりにくかったかもしれません。ご不明な点は何なりと再度お尋ね下さい。私の意見を信用して戴けるかどうかわかりませんが、よかったら参考になさって下さい。文章量の関係で、言いたいことの半分程しか書けませんでした。因みに、現在では某社のガード加工代は、仕立上訪問着も付下も同じ値段です。

有り難うございました。

質問した人からのコメント

2011/10/5 22:08:24

回答頂いた皆様ありがとうございました。
dog1dog2dog123様、今までの疑問がすっきり解決しました。いくつも流通する同じ柄の訪問着・妙に豪華な付け下げ、なぜそれが同列ではないかということが・・・。
そしてガード加工代も同じ値段とのこと。もう時代は付け下げ(訪問着)と訪問着を区別する必要はないと言っていると私も思います。ありがとうございました。

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hin********さん

2011/10/517:23:13

訪問着という言葉は戦後生まれた呼び名です。
以前は付下げ訪問着も全部ひっくるめて絵羽柄の附下着物と呼んでました。
他に有閑マダムが夕暮れに礼装品ではないおしゃれな柄行きの絵羽物で散歩着というものもありましたがこれも絵羽柄の付下の一種になります。

訪問着は高度成長時代に礼装着物を販売する為に、生まれた造語だと思います。

現在、訪問着と付下をどう区別しているかというと、仕立てを描く時に白生地を仮絵羽状態にしているか、反物のまま合口を付けているかの違いだと思います。
ですから、付下げの場合合口のしるし(ミとかソといった記号)が生地の端に残っていると思います。

問屋の若手の社員さんは未仕立ての状態で仮絵羽の物は訪問着、反物の物は付下と判断されているのがほとんどだと思います。
しかし、安価な訪問着の中には捺染で染めて、仮絵羽状態にしてあるものもあります。

八掛けが共か別かによって、判断されている人もいるようですが、付下げでも4丈の生地を使えば共八掛に出来るわけですからすべてには当てはまらないと思います。

パールトーンさんは柄が少なめの場合、付下として伝票に書いたら訪問着であっても付下げで通ります。

訪問着・付下はあまり気にする必要はないと思います。
着て行く用途も同じです。

見た目で判断するなら、訪問着は白生地を仮絵羽状態で仕立を描きますので、パーツパーツの柄あわせが多く取れますので合口の多い、豪華な柄行きになっているものが多いと思います。

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xon********さん

2011/10/512:28:36

着る用途は違いますよ。

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