昔はね、目薬の中に「血行を良くする成分」としてそのような薬物が混じっていました。 ですので、その成分が網膜から吸収されて本当に血行が良くなり、酔いが回りやすくなることがあったんです。 しかしそれで一気に酔いがまわるというほどのものではありません。 そのことが噂になり、悪いニイサンたがそれを悪用するようになり、効果を最大限に上げるために、「直にお酒の中に入れてしまえばよいのだ」と考え、実際にやってしまったのです。これは利きました。全身の血管が一気に膨張してアルコールがグルグル回る訳ですからひとたまりもありません。そのうち、量を間違えて急性アルコール中毒で搬送される患者も出てくるなど問題が起きたために、薬品メーカーはその薬剤を使用することを止めてしまいました。 現在の目薬には、別の薬剤で同様の効果をもたらすものが使われています。 ですから、今はいくらドボドボ目薬を入れても酔いが早くなることはありません。 もし、どうしても早く酔いたい場合は、強いお酒をストレートで２・３杯一気に飲んで、一度表に出て、５分ほど飛んだり跳ねたりしてください。すぐさまグラングランに酔うことが出来ます。 ただし、あとのことは責任を持ちませんのでよろしく。きっとその日はモーレツな深酔いをすると思います。