私が妻と交際していた時は長距離トラックの運転手をしていましたので私(大阪)彼女(東京)の遠距離恋愛でした。デートは私が金曜日や土曜日に関西で荷物を積んで週末に東京で逢う形でした。
そして交際3年目。お互いに結婚を意識しだしてデートはもっぱらティファニーなどの指輪売り場に寄る機会か増えてました。
彼女『この指輪かわいい!こんなの欲しいな〜』
私『どれ?8万•••80万?アホか!値段が可愛くないわい!こっちの15万のにしとけ!』
彼女『つまんないの!こんな時は嘘でも(買ってやる)って言ってよね』
私『ほな!買ったる!嘘やけどな!俺の給料なんぼやと思ってんねん!ラーメン食いに行くど!』
それから数ヶ月が経ち•••私達はまたティファニーへ来てました。
彼女『また見たいんだけどいい?』
私『見るだけやぞ!見るだけ!』
そしてショーケースを見つめる彼女を見て
私『なぁ、いっつも見てるだけやからいっぺんはめてみたら?ただやし』
彼女『いいの?じゃこれ!』と言ってあの80万の指輪を指したので店員さんに
私『すんません!この80万の奴と隣のちょっと大きい奴を見せてもらえますか?』
店員さん『はい!かしこまりました』
黒い布切れの上には2個の指輪。彼女はまず80万の指輪をはめて外し、もう一つの130万の指輪をはめました。
私『ちょっと見せてみ!』
彼女『ほら!凄く綺麗だよ!』
私は彼女の左手を掴み、指輪の値札をブチッ!彼女は慌てて東京の人なのに
彼女『何をしてんの!アホか!すみません!すみません!あんたも謝り!』
私『ほな店員さん!これの鑑定書?とケースとグリーンの紙袋頂戴ね』
彼女『え?何?何なん?』
私『安いもんやないんやから大事にしいや!』
店員さん『この度はおめでとうございます』
彼女『え?お金は?』
私『もう払ったある!ほら!ラーメン食いに行くど!今日はごっつい買いもんしたからお前煮玉子無しな!』
と言って参宮橋のフレンチでプロポーズしました。リアクションが可愛かった彼女も•••あれから20年!今では旦那を顎で使う鬼嫁となり!
今でも大事にはめてますよ。婚約指輪