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天敵を放すつもりですか? そうだとすると、たいがい失敗します。なぜなら、多くの生物がアメリカシロヒトリ以外のものも食べますし、逆にアメリカシロヒトリしかエサのない状況では、エサが足りなくてどっかへ行ってしまったりするからです。 質問に対しては、違う応えになるでしょうし、もしかすると余計なお世話になるかも知れませんが、ご参考までに、以下に天敵利用の防除方法を記します。 アメリカシロヒトリはいろんな植物を食べますが、なぜか街路樹や公園、庭に多く、山林ではほとんど見かけません。天敵を利用しての防除のヒントはここにあります。 街路樹や公園、庭には、下草や低木が少なく、生物種が圧倒的に少ないので、アメリカシロヒトリに限らず、対象の植物を食害する一種の生物が、天敵に会う可能性が低く、無事に成虫にまでなってしまいやすいのです。 で、とにかく殺さなきゃってんで、定期的な薬剤散布が、これまたクモやカマキリといった天敵を殺してくれますし、彼等は移動力も低く、生き残っていたとしても数を回復するのに、少なくとも一年以上の時間を要するのに対し、年に三回も羽化するアメリカシロヒトリは、成虫が一匹でも生き残っていればあっという間に元通りに復活します。 また、ご丁寧なことに、ひさしなどに巣を作ったアシナガバチなどの天敵も、人間が駆除してくれます。 最近では、瓦屋根も減って、スズメやツバメも巣を作りづらくなっていますしね。 つまり、天敵を利用した防除のためには、まず薬剤散布をやめ、カマキリやクモがいてもアメリカシロヒトリ以外の昆虫なども補食できるように、アベリアやブッドレアなどの吸蜜植物を植え、色んな昆虫が来るようにします。下草も撲滅しようとせず、ある程度刈り残すか、チカラシバや斑入りススキ、スミレ類、カキドオシなどの、比較的見てくれの良い下草を生やします。ハーブの多くは、香りが強く、虫が付きにくいので、かえって目的には沿いません。 あと、アシナガバチは小さいお子さんがいれば気になるでしょうが、そうでないなら、ひさしに巣を作っても放っておくことです。まぁ、ウチでは小学生が二人いますが、玄関のひさしに作られたアシナガバチの巣は放ってあります。近づかなければ、襲っては来ないようですね。おかげで、目の前のヤマボウシの木のイラガの幼虫がすっかり減りました。 また、可能なら色んな生物がやって来られるように、下草や低木で、周囲の植生環境とつなぎます。 さらに、鳥類の誘致のために、鳥の好きな実を付ける植物を選んで植栽します。ピラカンサやブルーベリー、アケビ、ガマズミ、ユスラウメ、ヤマボウシなんかが手頃ですが、スペースや環境の問題もあるので、合わせて選ぶべきです。 大木があるなら巣箱をかけるのも効果的です。スズメやシジュウカラが入れば、周囲の被害はグッと減るようです。また、バットハウスなんていうコウモリ用の巣箱も存在します。コウモリは成虫を補食します。 こうして、庭が自然状態に近づけば近づくほど、不思議なことに毛虫などの被害は目立たなくなります。もちろん、全滅はしませんが、木が丸坊主になるようなこともなくなると思います。
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質問者からのお礼コメント
ありがとうございます!!
お礼日時:2010/8/20 13:27