スペインでスペイン人数名と食事の後にバーに行ったときに、ウォッカを頼んで非常にびっくり仰天されました。
スペインに限らずフランスでもそうなのですが、食事の前に飲むお酒と食事の後に飲むお酒とがはっきりと別れていて、ウォッカは食前酒だから、食事の後には飲まないものなのを当時私は知らなかったのです。一緒に行ったスペイン人に、今日は良いけれど次回からは食事の後にウォッカは無しね、としっかり言われました。
そのあと別の人達と食事の前にカフェに行ったときには、ウォッカ入りのカクテルをご馳走になりました。
フランスで夕方頃バーやカフェのカウンターにいる人達は、たいていグラス・ワインを飲んでいます。ビールの人もいます。日本的な飲み会というものはあまりないような気がしますけれど、若い人の集まりだとビール、ウォッカ、がよくでるようです。でもそういうときには、ビールとウォッカがあるけれど、どれにする?という感じになるので、全員ビールでなくてはいけない、ということは無いと思いますよ。それにこれは既に飲み物が準備されている会の場合ですが、お店に行ったらそれぞれが好きなものを注文するので、一杯ずつお金を払って飲むときに、全員ビールにしなさい、なんて言われたら、フランス人は怒りますよ。
ーーーーー
下戸でも莫迦にはされませんけれど、フランスでは、飲み会、というよりも、ワインは食卓の花ですから、せっかく招待側が上等なワインを開けて用意しているのに、飲めません、という人がいると白けるということはあります。
でも飲めないなら飲めないでよいのではないでしょうか。今は飲酒運転の取り締まりが厳しいから、一人くらい飲まない人がいると出かけるときに助かるくらいです。有料のミネラルウォーターでも飲んでいれば、お店だって嫌な顔はしないし。
私も夜遅く運転しているとき憲兵に留められたことがあります。アルコール検査用の風船を見せられて、「貴女が、サケ(の部分は日本語で)を飲んでいないかどうかの検査ですよ」と言われました。実際にアルコールは入っていなかったので、ワインの一滴だって飲んでいませんよ、と答えると、恐らく態度から見て怪しく無いと思われたのでしょう、検査無して放免してくれました。
アルコール0%というのは、ミネラルウォーターのことを訊ねておられるわけではないですよね。アルコール無しのビールはフランスにもあります。飲んだことは無いですけれど。