特別会計の額は大きいですよね。 平成18年度の特別会計予算の歳出は460兆円です。 この数字のカラクリは、大きく２つあります。 まず、会計間のやり取りに伴う二重計上。 ○○特別会計から、△△特別会計へ繰り入れ、といったもの。 これが235兆円。 それから、実体を伴わない会計の存在です。 「国庫整理基金特別会計」 「交付税及び譲渡税配付金特別会計」 「厚生保険・国民年金特別会計」などです。 これが213兆円。 例えば、国庫整理基金特別会計は、国債の借換え・償還を一元的に行うための会計です。 この会計の中では、117兆円という国債償還を行い、償還原資として103兆円の借換え国債を発行しています。 一般会計に計上されている「国債費」は、この特別会計への繰入金なのです。 ちなみに、国債償還には60年ルールというものがあります。詳細はご自身でお調べください。 結局、特別会計で実体がある歳出は、12兆円なんですよ。 こんなややこしい会計制度になっていること自体が、一番の問題なのかも知れませんが、物事の本質を見失わないように。