■ su … Switch User の略で、ユーザーを切り替えるコマンドです。 実行例) $ su - ユーザーを特に指定しなければ、root(管理者)に切り替えようとしますが、そのためにはrootのパスワードを入力する必要があります。 ユーザーを切り替えるので、su後はexitやlogout(自動ログアウト含む)をしない限りはそのユーザー状態でいます。 ■ sudo … Super User DO または Switch User DO の略で、ユーザーを切り替えた状態で その後に続けたコマンドを実行します。 実行例) $ sudo cat /etc/shadow Super User DO の略と書いた通り、通常はSuperUser(つまりroot権限)でコマンドを実行することになりますが、オプションで指定すればrootに限らず任意のユーザーとしてコマンドを実行させることが可能です 実行例) $ sudo -u apache cat /etc/passwd suのようにユーザーを切り替えるわけではなく、指定したコマンドに対してのみ都度権限が与えられることになります。当然、コマンド完了後の権限は自分自身のままです。（例外: sudo su - などすればrootにsuしちゃいます） suとは異なり、sudoの場合は必ずしもrootのパスワードは必要ではなく、設定次第でパスワードを求めることなくsudoを可能にすることも可能です。つまり、suによって管理者権限を与えるよりも柔軟な権限移譲が可能なので、昨今は管理者権限を要する作業をする場合、suではなくsudoを使うことをルールとしている現場も多いです。 p.s. 先の回答者さんの回答は、簡便さを意識されたのかもしれませんが、正確には一部間違いです。（かつ、言葉足らず過ぎます。） ＞sudoだと何も入力しないと時間制限でroot権限が切れます サーバの設定によっては、最初のsudoを実行した際にパスワードを求め、その後一定時間はパスワード入力なくsudoを実行できるようになる、ということを言われています。 文脈から単純に「権限の持続時間の違い」というような誤解をされないように気をつけて下さい。