モーターの中の電極に火花放電防止用のグリスがコッテリ盛られています。
モーターの仕組み上、通電している電極の間を高速で回転するので当然ですね。
このグリスが、通電性を下げ、なおかつ回転の抵抗になっています。
パーツクリーナーは、このグリスをきれいに除去してくれます。(クレなどのオイルも、グリスを溶かす作用もあります。
ただし、パーツクリーナーだけだと、電極もさることながら、モーターのシャフトを支えている軸受までオイル切れしてしまい、逆にモーターは非常に回りが悪くなります。
そこで、2-26などの接点復活剤などの通電性のいいオイルを使うと、電極と軸受に適度なグリスアップ施され、なおかつ通電の邪魔をしない、むしろ通電性が接点復活剤の成分によりアップすることが期待できます。
また、これらのサラサラ系のオイルはグリスを溶かす作用もあるので、パーツクリーナーは使わなくても、これだけでも良かったりします。
(ただし、普通の5-56などのオイルは通電性を下げるので悪しからず。)
もちろん、使用中、使用済みのモーターだと中には煤や電極の削りカスが大量に発生しているので、それらを掃除する
役目も果たしてくれます。
これらの結果、モーターが笑いが出るぐらい早くなります。
しかし、他の方も指摘されているように、公式レギュレーションでは、
①火花防止用のグリスが取れてしまっている(発火の恐れ)、②オイルがモーター内の遠心力でコースに飛び散る(コースが汚れる)、③モーターの改造に抵触する。
などの理由で禁止されています。
だから公式などの大会では使用できません。
一般的なモーターの回転数の上げ方ですが、基本的にモーターを通電させて回していれば、シャフトが擦れる部分のアタリが出て、早くなります。電極のアタリが出れば通電性が上がります。
つまり、普通にコースを走らせていれば、早くなりますし、場合によっては強制的にモーターと電源を直接つないで、回しっぱなしにしたりする人もいます。
しかし、やりすぎると最終的には、電極が摩耗しきって当たらなくなり、通電しなくなり、モーターの命が尽きます。
その辺の加減はみなさんそれぞれのやり方があるようですので、ここでは割愛します。
アタリ…余分に擦れている部分が、摩耗して滑らかになることです。