ただの廃牧場ですよ。 あの辺りは牧場が幾つかあって、経営に行き詰った廃牧場は他にもあります。 新耳袋は私も読みましたが、怪談話の妙とでも言いましょうか、 読者のイメージとは少々違います。 牧場は辺りが見渡せるほど高い所ではありません。 周りからは見えないので、人気のない所と云えばそうかも知れませんが、 少し歩けば人家もあります。（もはや廃村寸前ですけど） もちろん、牧場の事を知らない訳は無い。 話によると、元々はS牧場といい、（実名は伏せさせてください） SさんとAさんの二人が経営していたそうです。 このうちAさんは既に亡くなっているそうです。 今は市の管理下にあり、牧場への道は利用が無い為、荒れ放題です。 そんなところに回せる予算が無いらしい。 ススキがびっしり生い茂っていて車はおろか人でさえ通行困難な現状です。 建物はへんてこな造りではありますが、居住空間ではなく牧場ですからね。 せいぜい宿舎があれば、物置並みの造りでも不自然ではないと思います。 観たところ、周りの廃牧場と比べても規模が大きい事以外、大して変わらない。 今はもっと巨大な牧場が近くに出来ているし。 ガッカリさせちゃいましたか？でも、あの場所は確かに淀んでいますね。 不審なところと云えば～ 私が訪れる前に、誰かが無理矢理に車で登って 降りて来た時には車が傷だらけになっていたそうですが、 ススキには折れた跡が見当たらなかったんですよね。不思議。