仏教は廃仏毀釈方針の王朝時代でも生き残り、その時代が終ると燃やされ紛失した仏典の写本が日本や朝鮮ににあったため、また中国戻してくれるように（たぶん写本を）依頼された歴史があるそうなので、盛んかどうかは別にして、仏教は生き残っていきました。 ただ清朝時代は、いわゆる出家僧は山にこもっていき、居士と呼ばれる在家仏教が現れる様相を挺していたので、沿岸で商業地域に近い福建だと、居士による仏教は多かったかもしれません。 長崎には福建人の街ができていましたが、隠元はそこの寺に空席ができたので唐人らのための僧侶として呼ばれたようです。鑑真のように、日本仏僧界に招聘されたということではないと私は思います。 ちなみ日本と福建は共通点がいっぱいあります。 台湾からオランダ人を追い出した鄭成功は、日本人と長崎の福建商人のハーフ。 日本で中華料理にある五目そばとか五目炒飯は、福建の什錦麺、什錦炒飯がルーツと思われます。什錦とは具材が多い料理につけられる名前です。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E4%BB%80%E9%8C%A6&stype=0&dtype=0 沖縄には久米三十六姓という、福建の内陸側のビン国から移住した人の記録があります。 福建の肉料理は豚ベース。 沖縄も豚ベース（テビチ、ソーキ、ラフテー、ミミガーなど） 福建話の音（呉方言のアクセント）は日本にいっぱい入っています。 数字の1～6 chit, ni, san, si, go, lack 世界 xikai/sikai, 新聞 xinbun, 人 ninなど。 孔健によると福建人移民が多いわけではなく、遣唐使がつけていた港が上海や寧波周辺（呉の国）ですし、また福建商人が鎖国時代でも日本に来ていたことなどの影響だと考えているそうです。着物を呉服ともいいますしね。 福建人は戦前、東南アジアにも移住しました。 なので、シンガポールやマレーシアの福建人に、福建音で上記を言わせてみると、いまでも似たような発音をします。 什錦炒飯（福建はあんかけも多い）