はじめまして♪
二つの方向が有ります。
一つは、熱心な音楽ファンの好むスピーカーの傾向と言う結果から見た音楽再生の好みの範囲。
もう一つは、好ましく無い再生に対して、好まないジャンルに押し付けるという、オーディオ評論家の言葉の逃げ方。
最終的に、有る程度の傾向は有るけれど、実際に利用し好むジャンルで楽しむ、と言う、オーディオは基本的に個人の趣味の世界です。
例えば、JBLの大型スピーカーはジャズを聴くのに最適だと言う評価が一般的です、しかし、そういうスピーカーでダイナミックなオーケストラ曲を楽しむ人も酢k樹無くは無いのです。
タンノイなどヨーロッパ系スピーカーに対して、クラシックを聴くのに最適だ、と言う評価も有ります、実際にそういう聴き方を非常に好む人も多いのですが、タンノイのモニタースピーカーからビートルズが生まれでて、プログレッシブロックの源流も生まれていたりします。
確かに、お国柄、ブランドに依る音の傾向は存在し、それぞれにファンは居ますし、そのファンの構成割合で音楽ジャンルの傾向は違って来ます。
あくまでも、それは数的に多いか少ないかと言う、傾向に過ぎませんので、自分で好む音とは一致しない場合の方が多いとすら言えるのですよ。
本来であれば、送られて来た音声電流を正確に振動として音に変換する「ダケ」の変換機なら理想的なのですが、振動には反動や共振などがどうしても付きまとうため、その不要部分を排除しきれない分はより良い音色になるように「チューニング」していきます。この部分で、チューニング方向を決めるのが人間の感性です。
もはや、測定等では違いがワカラナイ、微妙な部分。
このため、各社、各ブランドやシリーズ、お国柄などの個性と言いますか、特徴的な傾向が出て来ます。
あとは、この傾向を好むかどうか、という個人の問題。さらに、その個人がどんな音楽ジャンルを好むか、と言う部分で、統計的には有る程度の傾向が有る、と言うだけです。
なお、オーディ評論家なんて言う人達は、メーカーや販売店から機器の手強を受けて記事としたりするので、基本的に悪いとは言えません、そのため、自分が好むジャンルでは合わないがこの特徴なら、(自分が嫌う)アッチのジャンルには向くかもしれない(向くとは言わない)という表現をします。
と、言う事で、静かなクラシックを好む評論家が「ポップスやロック、ジャズ等で真価を発揮出来る可能性が有る」なんて言うと、じつは静かなクラシックファンの評論家として、よほど毛嫌いしたんだな、って裏読みします。
同様に、ロックが好きな評論家が「一部のクラシックなら、非常に良い評価が出来る可能性が有る」なんて言う場合も、同様に眺めておくのが良いでしょう(笑)
音楽ジャンルと言う、大雑把なくくりで、決めつける事は非常に残念です。
ただ、有る程度の傾向は有るので、それらを参考にする事は悪くは無い事ですね。
最終的な高度な部分では、1曲を聴く為にアンプもスピーカーも造り込んでしまう、と言う偉人も居ます。
そういう、特殊な人でも、この曲のバイオリンを聴く為に、という執念で完成させた機器でも、ジャズのサックスもよく謳う、なんて言う具合に、結果的には広いジャンルで聴いてみて、それぞれの音の違いを楽しんでおられるようですね。
大衆向けのレベル、ファン向けの高いレベル、個人の趣味性を昇華させた非常に高いレベルで、それぞれ違う見方が出来るのでしょう。
ロックがマトモに鳴らせないスピーカーではクラシックも満足出来ないかも、逆に、クラシックをきっちりと再生出来ないスピーカーではロックの魂も伝わって来ないのかもしれませんね。
スピーカーは、本来、正確な変換機が理想なのですが、どうしても高度に成る程、人間の官能評価によるチューニングがより高度に仕上げてくる、つまりは楽器の様な側面がどうしても残っています。
あとは、その結果のサウンドを、実際に聴いて、個人がどう感じ、どう表現したか、と言うだけです。
たとえ、90%の人が否定しても10%の人は良いと、逆に90%の人が良いと言っても、10%の人には嫌いな、そういうのが、個人の趣味なので、あまり他人の意見や統計だけに頼り切って、自分の好み、本質を見つけるのに大きな遠回りをしないようにして下さいね。