ベストアンサー
発電所から、家庭まで。という見方で説明します。 ひとことでいうと、直流は、パワーが大きくなればなるほど、そう簡単に「電圧」を 変えることができません。 一方、交流は、変圧器というもののお陰でもって、電圧を上げるのも下げるのも お茶の子さいさい、簡単にできてしまいます。 じゃあ何故、直流は、変圧器が使えず、交流は使えるの? これは、ファラデーの電磁誘導の原理等々で、簡単にいえば、鉄心にコイルを 2ケ所に巻いておいて、1次側に交流を与えると、磁界の変化でもって、2次側に 巻き数に応じた、交流電圧が得られるのです。 交流の場合、電圧をいったん上げて、送電線で送電します。 受け取り側は、変電所で、電圧を落とすのです。 じゃあ何故、電圧を上げないと、遠い所まで電力を送れないかというとですね。 簡単にいいますと、A地点から、B地点までの、送電線の電気抵抗をRとしますと、 電流Iと、Rの積、つまりIRが、A地点から、B地点までの電圧降下になります。 ですから、同じ太さの送電線の場合、電流を少なくするほど、電力が送り易くなります。 電力をP、電圧をVとしますと、P=VI です。ですから、Vをいったんできるだけ高く 、場合によっては50万ボルトとかに、わざわざします。そうすると、電流は劇的に小さいアンペア数 になってくれます。ということは、途中の送電線での損失が少なく済み、何100Kmも送電したとしても効率の高い、ロスの少ない方法で、そして、交流のお蔭で、われわれは、電気を 思うように使えるってわけです。 70才 電気でメシを食ってきた元エンジニアの説明でした。
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質問者からのお礼コメント
有難う御座いました。
お礼日時:2007/5/26 15:03