「なんか」と「なんて」どちらでも使えるのは、
●対象を軽視して「~なんか(なんて)」
・狼なんか(なんて)怖くない
・あんたなんか(なんて)嫌い
・女なんか(なんて)そんなもんさ
●自分を軽視、あるいは自慢して「私なんか(なんて)」
・俺なんか(なんて)5針もぬったぞ(自分の怪我の自慢)
・私なんて(なんか)誰からも必要とされてない(自分を軽視)
あとは日常でよく使う表現をあげてみます。
~「なんか」~
●相手にあるかどうか問う。「なにか」
・なんか(なにか)いった? - 何も…
・なんか(なにか)文句でもある? - いや別に…
・私の顔になんか(なにか)ついてる? - いやそういうわけでは…
●もっぱら自分で考えず相手に考えさせる質問。「なにか」
・なんか面白いことない? - ないねー
・なんかおいしい仕事ないかな? - あればこっちが聞きたいよ!
・なんかつまむものない? - 鼻でもつまんでなさい!
●感想を述べるときの曖昧な表現「なんだか(なんとなく)」
・なんかスッキリしない
・なんか良かった
・なんか聞いたことがある
・なんかよくわからない
●対象を限定せず範囲に余裕を持たせる「~など」
・これなんかいいんじゃない?
・絵なんか描いたりしてあそぼうよ
●比喩的な表現に用いる「まるで~みたい」
・なんか私が悪いって言われてるみたい
~「なんて」~
●感嘆を表す「なんという(なんと)~」
なんてかわいい花
なんて[ひどい・いい]奴だ!
●名前を問う「なんという」
・あなたの彼、なんて[名前の]人
・あの犬[名前]なんてっ(なんといっ)たっけ?
●どのように言ったか聞く「なんだって?」
・今なんていった?
・そしたら彼なんて[言ってた]?
●どうのこうの言う「なんという」
・なんて(なんという)ことはない
・なんてっ(なんといっ)たってアイドル
●(自分の言葉でない)文章の最後に付け足して用いる「…と(いう)」
・課長が「お前の代わりならいくらでもいる」なんて言うんだ
⇒自分の意見として発した言葉でも、相手が意外な反応をしたとき、
または失言だったと自覚したときに、その場をとりつくろう。
・女房と畳は新しいほうがいい…あっ、なんてね