「公認」とは、その政党に在籍し、またその政党が全面的バックアップを与えていることを示します。
したがって、複数の政党が1人の候補者に公認を与えることはありません。
選挙協力をしいている場合では公認候補が他党が推薦を与えることはあります。
衆議院選挙の場合、公認候補は政見放送に出演できる、政党ポスターとして個人のポスターが貼れる、
など多くのメリットがあります。
公認候補は上記のとおり、その政党に在籍していることが条件ですので、当選後も党籍を離れず、
議員である場合は原則的にその政党の会派に所属します。
「推薦」と「支持」には法律上では違いはありません。
一般に推薦の方がより強力なバックアップを与えていると理解されています。
具体的には、選挙母体となる運動組織にその政党が参加しているか否か、によって区別されることが一般的ですが、
その政党や報道機関によって基準が異なることもあります。
首長選挙では幅広い層からの支持を得るためにあえて公認を得ず推薦のみを受けることが多くあります。
国政選挙で公認となることによるメリットが大きいため、推薦のみしか得ない候補の場合は
どの政党にも在籍していないと考えられます。
A党の公認候補がB党から推薦を得ることがありますが、
双方の政党が協定を結び、選挙協力体制を強いていることが条件となります。
国政選挙の場合、推薦しか得ていない候補は推薦した政党の会派に入ることが一般的ですが、まれに例外もあります。
徳田虎雄の次男・徳田毅は前回総選挙で無所属・民主党推薦として立候補し当選しましたが、
選挙後、自由連合から請われ入党し代表に就任しましたが、その後、離党し自民党入りしました。