松本侑子さんの「愛と性の美学」はまだ 読んでいません。 エッセイではないのですが、最近読んだ小 説で女性作家が女性の性について描い ているものがありましたのでご紹介いたしま す。 山田詠美「学問」 都会から田舎町に引っ越してきた少女 の８歳から１８歳までの心と身体の成長 を親しくなった友人達とのかかわりを通じて 描いたもの。 －－読後感としてちょっぴりせつなさが残り るのですが、よかったです。 村山由佳「ダブル・ファンタジー」 女性脚本家が何かと支配したがる夫のもと を離れ、演出家の大家、大学時代の先輩 で映画雑誌の編集をしている男性、タレント まがいのの精神科医で僧侶の男性、あまり売 れていないマッチョな舞台俳優などと恋愛と性 の遍歴を重ねていくというお話し。 －－なんだか圧倒されるような思いで読みま した。