王将用語
中国語をベースにした独特の厨房用語があり、一般に「王将用語」と呼ばれる。客から受けた注文を厨房に伝える時などに使われており、大規模な店ではマイクを使って話されるために客席まで良く聞こえ、常連ならばだんだんと意味がわかってくる。店舗によっても異なるが、一例として次のような用語がある。
餃子=コゥォーテル(語源:鍋貼儿:グオティエ。コーテーと呼ぶ店もある。)
生餃子=チャウス(語源:餃子:ジャオズ)/ナマ(生のこと)
パリパリによく焼いた餃子=ヨクヤキ(「ヨクヤキでお願いします」・「コーテルイーガー ヨクヤキ」のように使う)
炒飯(焼き飯)=ソーハン (大盛りはソーハンメンテー、ソーハンダイ(大)など)
焼きそば=ソーメン
揚げそば(皿うどん)=バァリィ(麺のことを「バリ麺」と呼ぶところから。正式には「炸麺」。「炸麺」では声に出してオーダーできない為「バリ」となる)
天津飯=テンハン
中華飯=チュウドン(語源:中華丼から。ナカドンと呼ぶ店もある。)
肉とキャベツの味噌炒め=ホイコーロー(回鍋肉)
肉と卵のいりつけ=ムーシーロー(語源:木須肉:ムーシューロウ)
小エビの天ぷら=シャーレン(語源:蝦仁:シャーレン)
ジンギスカン=パーロー(語源:爆肉:パオロウ)
鶏の唐揚げ=エンザーキー(語源:軟炸鶏:ルゥアンジャージー)
酢豚=クールーロー (語源:咕嚕肉:グーラオロウ)
ラーメン=ヤナギ(柳麺=リュウメンの「柳」から。大盛りはジャンボヤナギ)
数詞
1(一:イー)、2(両:リャン)、3(三:サン)、4(四:スー)、5(五:ウー)、6(六:リュー)、7(七:チー)、8(八:パー)、9(九:チュー)、10(十:シー)
〜個=〜(個:ガー)(語源:〜個/〜箇:〜ガ。ただし、量詞ガーは省略することも多い。)
餃子1人前=「コーテルイーガー」または「コーテルイー」。「イーガーコーテル」と数を先に言う場合もあるが、この場合は量詞ガーは省略しない。店舗によって「リャンガーコーテル」=「餃子2人前を一皿に盛って提供」、「イーガーコーテルリャン」=「餃子2人前を2皿に分けて提供」といった区別をつけることもある。なお、餃子以外のメニューでは、数を先に言うことはない。餃子以外の注文数が1人前の場合は、数を省略することも多い。「コーテルイーガー、ソーハン、エンザーキー」なら「餃子、炒飯、鶏の唐揚げをすべて1人前」という意味になる。
なお、2は量詞や単位を伴わない場合は「èr(二:アル)」であるが、王将では単独でも「liǎng(両:リャン)」を使用する。
餃子2人前=「コーテルリャンガー」または「コーテルリャン」、「リャンガーコーテル」
持ち帰り(テイクアウト)の注文の場合は量詞「ガー」を省略し、語尾に「ナーホ」(語源:拿回:ナーフィ:持って帰る)をつける。量の多い場合、頭に「ナーホ通します」などと持ち帰りである事を示した上で通常通りのコールをすることがある。
餃子1人前持ち帰り=「コーテルイーナーホ」
一部の店舗では急ぎの場合は「カイカイ」を商品名の後につける。対義語は「マンマン」。ただし「特急」「急ぎ」などと言う店舗も多い。
餃子1人前急ぎで=「イーガーコーテル カイカイ」