OH-1が34機で調達終了になったのは、価格があまりにも高すぎるからです。
OH-6が3億5千万円だったのに対し、OH-1では25億円もします。
予算の厳しい陸上自衛隊では調達を継続できないためです。
AH-64Dの調達も13機で終了した今、AH-1の後継をどうするかということでOH-1の重武装化も案としては検討されています。
その際にはエンジンをより強力なものに換装し、機首下に機関砲、スタブウイング(胴体横の小さな翼)にロケット弾、対戦車ミサイルを備えるオーソドックスな形態になると考えられます。
また、現在装備している空対空ミサイルの運用も可能でしょう。
1、中国の戦闘ヘリとの比較性能さは?
OH-1は戦闘ヘリではないので攻撃能力では及びませんが、機動性では確実に上でしょう。
中国は今まで攻撃ヘリの運用経験はありません。近年WZ-10という攻撃ヘリを運用し始めたばかりです。上記の通り攻撃ヘリ化させた場合もOH-1の方が有利でしょう。
2、世界的な戦闘ヘリとしての比較は?
これもOH-1が戦闘ヘリではないため攻撃能力での比較は出来ませんが、機動性ではトップクラスだと言えます。
機動性が高いことで知られるユーロコプター社のタイガー戦闘ヘリよりもさらに高い機動性を持っています。
重武装化してもエンジン出力の向上は必須なのでOH-1の機動性が殺されることは無いでしょう。
3、AH-64Dロングボーがあるのにあえて作ったのか?
確かに現時点でAH-64DはOH-1以上の偵察能力を持っています。
しかし、OH-1が開発されていた頃、AH-64Dの導入はまだ可能性の段階でしかありませんでした。
OH-1の開発はOH-6の後継と言う位置づけのため、AH-64D導入との関係はありません。
>べっこに目標にたいしてOH1レーザーを撃つ場合、これはAH64Dより先行して敵地に近寄ると言うことですか?
そのとき護衛はどうするんですか? レーザー誘導してる間補足されたり狙撃される危険性はどのように回避するんですか?
このような状況での運用ではヘリ自身のセンサー、機動性、静粛性に頼るしかありません。被発見率低下のためにも護衛は付けられません。
OH-1ではメインローターにヒンジレスローターハブという機構を採用しており、静粛性は他のヘリに比べて高くなっています。
また、テイルローターがダクテッドファンという換気扇のような形状になっているのも静粛性向上に貢献しています。
偵察用センサー、機動性は元々非常に優秀なので、敵に狙われていると分かった時点で速やかに離脱することが可能です。