私も、スリランカ、インド、中国、タイ、ベトナム、ラオス、ミャンマーなどに、1度、または2度以上行っています。カンボジアだけはまだ行ったことがないですが、今月末に行く予定があります。
さて、スリランカでの思い出を書きます。まだ1年数ヶ月前の思い出です。すべて主観的なものなので、あなたが行って同じ体験ができるかどうかは分かりません。
① 殺人的に混雑した電車で、あと3駅で降りたいと思い、隣のスリランカ人に英語で I want to get off at *** station. と伝えた。すると、そのスリランカ人が、混雑した電車の中でまた隣の人に伝え、扉のところに立っている人々、実際には扉の外にはみ出してぶら下がっている人のところまで、伝言ゲームのように伝わっていった。あと1駅か2駅というところで、こんな凄まじい満員電車の中で、自分が本当に降りられるのか心配していたら、自分と扉を結ぶ線上にいる人たちが、にっこり笑ってくれたり、目でウインクして合図してくれたりした。降りる駅に電車が着いたとき、周りの人々が示し合わせたように、思いっきりお互いに押し合って、私のために1本の道を作ってくれた。十戒の映画の、紅海が分かれて道ができるシーンに似ていた。そして、私がそこを通っているときの人々の親切な笑顔が、今でも忘れられない。
② コロンボからキャンディーまで電車に乗っていたら、1時間すぎた頃に電車が止まって動かなくなった。どうやら急にストが発生したようで、乗客全員が電車を降りた。鶏がけたたましく鳴き、牛も声を上げ、犬がのんびり寝ているところに、数台のバスが停まっているのが見えた。そのバスに乗ったらよいのかどうか分からずにキョロキョロしていたら、誰かが後ろから私の肩をポンポンと叩いた。振り返ると、セーラー服を着た女子高生2人だった。英語で、Where do you want to go? のようなことを尋ねられたので、キャンディーに行きたいと言うと、あのバスだと教えてくれ、私の手を引いて、バスまで連れていってくれた。実に親切な女子高生だった。そのバスがまた殺人的に混雑していたが、たまたま隣にいたスリランカ人が、このバスはキャンディーへ行く一歩手前までしか行かないので、1回バスに乗り換えるべきだと教えてくれた。そして、乗り換えのときに私のバス代まで払ってくれて、さらに自分を次のバスまで案内してくれて、1区間か2区間ほどいっしょに乗ったら、降りていった。その頃にはバスが空いていたが、この親切な人が、バスを降りるときに別の乗客に「この日本人を頼む」といったようなことを言い残して去っていった。別れ際の瞬間まで、どこまでも親切な人だった。
3日しかスリランカに滞在しませんでしたが、①や②のようなことが、他にもたくさんありました。とにかく、見返りを一切求めず、純粋に親切な人々が多いです。1人で歩いていても、温かい気持ちになることができます。インドやベトナムなどでは、親切に声をかけてくる人に警戒しなければならない場合が多いですが、スリランカで声をかけてくる人は、本当にみんな純粋な気持ちで声をかけてくれました。
ニゴンボを歩いても、コロンボを歩いても、キャンディを歩いても、また、他を歩いても、見所はたくさんあります。でも、スリランカの人々とのちょっとした交流こそが、この国を旅する醍醐味ではないかと思います。
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私の印象では、コロンボやニゴンボなどコロンボの周辺の町1つとキャンディだけなら、現地2泊でぎりぎりです。もう少し余裕がほしければ、3泊は必要です。
上記以外に行きたいところが増えれば増えるほど、泊数が必要です。あなたが書いておられることから判断すると、現地で4泊か5日くらいあればよいのではないかと思います。
ちなみに、私は現地2泊で、1日目はニゴンボとコロンボ、2日目はコロンボとキャンディ、3日目はキャンディとコロンボで過ごしました。コロンボは、コロンボ市内中心部だけでなく、より多くの時間をマウントラヴィニヤなど、少し離れたところで過ごしました。