通常の硬貨はあくまで流通の手段でしかなく、多く発行しても、それが財務省の利益や収入になるということは殆んどないでしょう。 しかし記念硬貨の場合は、その殆んどが消費者のコレクションとなり、温存されます。 つまり硬貨をその額面で販売したのと同じこととなり、硬貨の額面と製造原価の差が、実質的には財務省の収入となるに等しい、 ということになります。 さらに最近では、高額の硬貨や、プルーフと呼ばれる鏡面仕上げの硬貨などは、プレミアムつきで販売されることも多くなってきました。 これは、例えば額面1,000円の硬貨を、はじめから額面よりかなり高額の、5000円とかのプレミアム価格で発売されることです。 この場合は、通常の記念硬貨よりも更にコレクションとして温存される可能性が高く、さらにそのプレミアム部分も財務省に とっていい収入となります。 このようなこともあり、記念硬貨はいずれにしてもいい収入、ということだと思います。