私は男の双子です。生まれてこれまでの数十年間、いつも一緒にいましたね。わざわざ、そうしたのではなくて結果的にそうなっていた・・・。
今も同じ職業に就き、小規模ながら兄弟で経営しています。
他人が不思議に思う程、仲が良く、お互いのカミさんからも「なんで、そんなに仲がいいの?」とよく聞かれますが「別に秘訣なんてないさ、こうした方があいつが喜ぶだろう・・・くらいかなぁ」程度の返答くらいしか出来ません。
双子の子供時代の腹痛や風邪は同じ生活スタイルをしているので同時期にそれらを患うのは当たり前と思っていましたので何とも思いませんが、今も趣味や好物が全く同じであることはなんだか可笑しくさえあります。
同じ銘柄の酒を好み、同じ様なつまみを摂り、共に大型バイクに乗り、愛読書もほとんど同じ。
ただ、カミさんのタイプは全然、違います、これはやはり、縁あってのことですからいたし方のない事でしょう。
性格は大分、違います、私は余り深く考えずすぐにGO!兄はなかなか、そうは出来ず、待てよ、もう少し様子を見てから・・・・といったところです。
したがって、どちらかといえば営業は私が主としてたずさわり、兄は技能職で私の不足分をカバーするといった具合です。
仕事の休憩時間に他の職人へのコーヒーや菓子類を別々に買って来たら全く、同じ物を買ってしまう事はザラです、「やっぱり、双子やなぁ、おんなじモン買うて来た、ハハハ・・・」と職人達に笑われる事もしばしばです。
今から35年も前の事ですが、
私は一人で北海道へバイク旅行をしました。何日目かの夜、積丹半島の海岸で野宿をしましたがその夜、名古屋にいる兄がバイクで転等するという夢を見ました。当時は携帯電話なぞ無く、北海道の田舎から電話するのはかなりの金が掛かった時代ですからそのまま、旅を続け、数日後、名古屋に帰り、ふと、兄のヘルメットを見ると無残なキズがあります、このキズはどうした?と聞くと転倒した、と言います。
私が1200Km離れた所で夢に見たその時、兄はやはりバイクを走らせていてスリップし、転倒していた・・・
この時は不思議なこともあるもんだ・・・と思いましたね。
まぁ、いろんな事がありましたが、ケンカもせず仲良くやってこれてよかったと思いますよ。
何も残してはくれなかった親ですが仲良し兄弟をくれたことを感謝しています。