楽譜のこと？録音ＣＤのこと？リンダ困っちゃう。 ⇒楽譜のことだそうです。 実はリスト本人は管弦楽版を作っていないようです。これが状況を複雑にしています。 日本語wikipediaのハンガリー狂詩曲解説はアホの子が書いたとしか思えないので、もうちょっと調べます。 http://kniitsu.cocolog-nifty.com/zauber/2010/03/post-d0c0.html このページを作った人はアホではなく、この人にWikipediaを訂正して欲しいくらいです。そしてこのページからリンクされている英語版Wikipediaが以下。 http://en.wikipedia.org/wiki/Hungarian_Rhapsodies 一覧表がわかりやすいですね。ここでオーケストラ版はS/359の６曲ということと、359以下の順番はメチャクチャなことがわかります。ここまでくれば答えはわかったようなものでございます。下記の一文で決まりです。 Nos. 2, 5, 6, 9, 12, and 14 were arranged for orchestra by Franz Doppler, with revisions by Liszt himself. 「フランツ・ドップラーさんがリスト本人の監修のもとに、これら６曲を編曲した」と書いてあります。 困ったことに、ドップラーさん以外にもいろいろな人が編曲版を書いています。なのでＣＤも調性やパッセージが違ったりします。もちろん楽譜も違うわけ。もう面倒なので、liszt + S359 + scoreで検索すると、例によってアカデミアさんがヒットするわけ。 https://www.academia-music.com/academia/search.php?mode=detail&id=1501221723 https://www.academia-music.com/academia/search.php?mode=detail&id=1501327225 ドップラーのニ短調と、ミュラー＝ベルクハオスのハ短調とどっちも売ってますｗ なんかもうよくわからないので、ドップラーをimslpで検索すると、思い切りS359が出てきます。 http://imslp.org/wiki/Category:Doppler,_Franz ここからハンガリー狂詩曲２番のトランスクリプションを表示したのがこれ。 http://imslp.org/wiki/Hungarian_Rhapsody_No.2,_S.244/2_(Liszt,_Franz)#tab3 管弦楽版はドップラーしか載ってないｗしかも「Liszt/Doppler」の併記になっているし、なによりサール番号が付いている。 これらの経緯を考慮すると、いろんな人が編曲したけどドップラー版が正統に近いように思うのですが、別の人がハ短調にしたのはそれなりに理由があると思うので（オケの都合？）、お好きなほうをどうぞ、という感じです。 ピアノ曲の楽譜全集はもちろんムジカ・ブダペストから出ています。第１集の３巻と４巻がハンガリー狂詩曲です。ピアノ曲でいう１、２番と管弦楽の２番は第１集の３巻に、管弦楽の１番は４巻に入ってます。というかアマゾンで売ってた。高けえｗ全音版でいいよもうｗ http://www.amazon.co.jp/dp/4636006496/ http://www.amazon.co.jp/dp/4636006518/ なお、管弦楽スコアの全集は見つかりませんでした。自分がいちばんアホの子というオチでした。 ※追記 なんか見つかった。 http://www.worldcat.org/title/hungarian-rhapsody/oclc/463696404