第六天魔王と天照大神の関係について 以下はWikiからです。
第六天魔王と天照大神の関係について 以下はWikiからです。 ----------------------------------------------------------------------- 『沙石集』には、伊勢神宮の神職に聞いた話として、次のような記述がある。 天照大神が日本国土を創生した際、海中に大日如来の印文があるのを見て鉾で海底を探り、その鉾から滴が滴り落ちた。 その様を見た第六天魔王は「この滴が国となって、仏法流布し、人倫生死を出づべき相がある」として、この国を滅ぼそうとした。 天照大神は、これに対し「我は三宝(仏・法・僧)の名を言わないし、自らにも近づけないから帰り給え」と言い追い返した。 この約束を守るため、伊勢神宮では僧を近づけず、仏教用語は隠語にしているが、実は内心では深く三宝を守っている。 ----------------------------------------------------------------------- 同様の話が記載されている『太平記』では、この誓いにおいて、 「世界滅亡まで天照大神の末裔をこの国の主とする。天皇の命に逆らい、国を乱し、民を苦しめる者があれば、魔王の眷属が懲らしめる」と、第六天魔王が天皇の権力を保証するようなことを言っています。 ただ天照大神は、魔王との誓いに背いて仏教を尊重したため、一時期の関東では『嘘つきな神』として、起請文などの誓いの対象から外されるといった現象が起こったという指摘もあるとか。 上記は古事記や日本書紀とは異なる中世神仏習合の世界観の話です。 第六天魔王は仏教最大の敵ですが、何故これほどまで魔王が天照大神にとって重要な位置付けになっているのか理解できません 上記の話が創作されたきっかけなり、ルーツなりを知っている方がいたら是非教えてください。 余談ですが、上記の話を知ると、第六天魔王を称した織田信長が戦国時代の平定のきっかけを作り、(政治的な策としても)天皇を尊重したのは興味深いところです。
自分がこの話で注目した点は、神道と仏教いずれの宣伝にもなっていないことです。 天照大神は明らかに第六天魔王の格下扱いされ、しかも「信用できない神」という風評被害まで受けています。 仏教では、「仏法が広まれば魔王の影響力が弱まる」と、さすがに魔王に対する霊力の優越について書かれていますが、同時に「(仏教を近づけさせなければ)鎮護国家の役割を担ってくれる」第六天魔王の力を退けようとしているのです。いくら天照大神が仏教を信仰しているからといって、これではその末裔たる天皇の一族にとって都合のよいことではないですね。 上記の話が創作にしても、仏尊でも神道の神でもない第六天魔王を、ここまで印象深く書く意味がわからないのです。 何かしらの理由があるとしたら、天照大神が荼枳尼天(シヴァ神の妻=カーリーの眷属)と同一視されたことくらいでしょうか(天照大神と同一視された神仏は他にもいますが)。 第六天魔王はインドの神である大自在天(=シヴァ神)と関連があるといわれますからね。 あるいは、ひょっとしたら神道のルーツは、バラモン教・ヒンドゥー教と関わりがあるのかなと、つい想像してしまいます。