ボランティアとは自発的な自由意志によって、何らかの社会奉仕活動をすることを指す言葉であって、有償無償は問われません。日本ではどうもボランティアというと、「手弁当で無料奉仕」のような発想ばかりが先行していますが、ヨーロッパでは有償ボランティアは全然珍しくありませんし、ボランティア=無料だという発想もほとんどなく、寧ろ労働してもらったらお金を払うのは当たり前という感覚の方が強く、それがボランティアであると、社会的に広く認知されています。
有償ボランティアの賃金相場は、大体において「それだけで生計を立てるには、ぎりぎりor低くすぎ」ですから、アルバイト感覚ではなく、あくまでも人の役に立とうというサービス精神に根ざさないと、労働に対する対価だけ考えたら、バカらしくてとてもやっていられないものです。それに、そのような需要がある場所というのは、大体において人に仕事を頼みたいが重労働でやり手がいなかったり、標準的なアルバイト料を払うほどの資金が用意できない場合が多く、割りに合わない低賃金であることを承知の上で、それでも困った人の為に一肌脱いであげましょうという、善意に基づいて仕事に従事してくれる訳ですよね。
ですから、私は有償ボランティアもれっきとしたボランティア活動だと思いますし、対価を受け取ること渡すことに対して、何ら恥じるべき点はないと思います。