【ことわざ】 ・湯に入りて湯に入らざれ（ゆにいりて ゆにいらざれ） 湯に入ることは健康によいが、あまり度々入っていては、かえって害がある。 ・湯の辞儀は水になる（ゆのじぎは みずになる） 風呂に入るのに遠慮していると、せっかく沸かした湯も冷めてしまう。遠慮も時と場合による。 ・湯の中で屁をひったよう（ゆのなかで へをひったよう） 言語が不明瞭で、とりとめがないこと。 ・湯は水より出でて水にあらず（ゆは みずよりいでて みずにあらず） 平凡な人でも修業によって非凡な人になる。 ・湯腹も一時、松の木柱も三年（ゆばらも いっとき、まつのきばしらも さんねん） 一時の間にあわせでも、しばらくはしのぐことができること。 ・湯水でも養われず（ゆみずでも やしなわれず） 人を養うには、相当な出費を覚悟しなくてはならない。 ・湯水のようにつかう（ゆみずのように つかう） 金銭をどこにでもある湯水のように、おしげなく使うたとえ。 ・湯を沸かして水にする（ゆをわかして みずにする） 折角の骨折りを無駄にすること。 【俳句】「湯」だけでは季語にないんですよね。ということで「初湯」で。 ・夫初湯 何やら唄も聞え来る（松本喜美） ・からからと初湯の桶をならしつつ（高浜虚子） こんなところでいかがでしょう。