一概にはそうは言えないと思います。
インターバンク直結方式の場合、業者は 1.手数料 2.スプレッドに手数料を上乗せ という形で収益を上げるかと思います。しかし、その場合は低スプレッド業者よりもコストが高くなる事がしばしばです。例えばH&LやFXCMが代表例だと思います。しかし、市場の流動性、相場変動をより緻密に反映しており、よく噂されるストップ刈りや約定拒否といった不透明さがありません。純粋に相場のみと向き合って取引出来るという事で、最近人気が出てきています。
一方普通の相対業者の場合は、インターバンクのように確かな流動性がありません。通常、例えば90.01-90.02の場合、.01で売れる数量、.02で買える数量は限りがあります。それは株の板のようなもので、普通の市場にはあるものです。
しかし、FXの通常の相対業者の場合、流動性というものを見せる事はありません。例えば1銭であまり流動性が無くとも、顧客からの注文が入れば約定はします。その場合、業者が市場リスクを負う事になるのですが、その場合がやっかいです。スプレッドを広げるのが典型ですが、市場レートより少し業者に有利にずらしたり、スリッページを多くして実質コストを高くしたり、という話は良く聞かれるものです。インターバンク直結と違い、スプレッド固定や非常に狭いスプレッドを提供している業者が増えていますが、それらが見せかけな場合も多く、実際は違う場合もあります。
つまりは相対業者の場合、特に低スプレッド業者の場合は、本来顧客に提供出来るスプレッド以上にスプレッドを狭めているので、その分不可解な事、レート操作やストップ刈り、約定拒否やスリッページで収益を上げるという可能性が大きい訳です。全てが全てこういった方法で利益を上げているとは思いませんが、こういった方法で利益を上げている業者は実際にある可能性は高いです。低スプレッドなのは良いものの、相場と業者の2つと向き合って取引をしなければならない為、そこが難しい部分かと思います。特に初心者の場合、訳も分からずスリッページをした、決済が出来なかった、なんて事で大きく損失を被って壊滅的な事になる事もあるでしょう。
私としては、上手く使える低スプレッド業者を見極めて取引する事が最善だと思います。例えばマネーパートナーズの場合は、比較的低スプレッドで約定率が高いですし、FXオンラインは+3pipsで逆指値保証があり、IDO証券や外為オンラインはスプレッド(幅)固定なので、比較的取引に向いているのではないでしょうか。どこの業者も一長一短なもので、レートの動きが鈍いもののシステムが非常に使いやすかったり、指標前後はスプレッドが広がるものの他では常に約定力が高くてスプレッド固定の業者なんかもあるので、それは自分で試してみると良いでしょう。
現状使えるレベルのインターバンク直結業者はないのですが、サイバーエージェントやひまわり証券など数社が、ECNというスタイルのインターバンク直結システムを始める予定ですので、今後インターバンク直結でもコストは低スプレッド業者により近づくでしょう。そうなった時にインターバンク直結業者での取引を検討してみても良いのではないでしょうか。
※多少難しい用語があるかも知れませんが、それはググってみて下さい。