たとえば、雲ひとつない青空を撮影した場合、本来ならコマ送りにして画素単位で前後のフレームを比較しても変化は起きないはずですが、実際には明るさの変化が現れます。 これは撮像素子の特性、アナログ回路特性に左右され、高価で高消費電力で高性能なものを使用すれば確実に減ります。家庭用では、この部分のコストをカットしているので、どうしても業務用機にかないません。 生産ラインにおいては、設計したとうりの性能が確実に出ているか一つ一つ人手で検査、調整されるのが普通で、オート検査主体の家庭用ラインとは違います。 また、プロ用は多彩なマニュアル設定ができます。人物を撮るときと風景を撮るときの最高画質を得る設定の違い、色温度や被写体の色彩の違いに最適化する設定（ホワイトバランスのことではありません。ホワイトバランスをとった上でさらに画質を追い込みます）の違いは、オートではできないことです。 もう一つ、プロ用は家庭用に比べて輪郭強調が少ないので、家庭用のほうがシャキッと見えることもあります。しかし、被写体情報はプロ用のほうが多く記録されています。輪郭強調は編集段階で付加することができますが、失われた被写体情報を取り戻すことはできません。 レンズについてtell_xxxさんに付け足すと、レンズを小型化、高倍率ズーム化すると各種レンズ収差が拡大するのですが、それをデジタル処理で補正して家庭用の販売価格に収まるように作るのは難しいのではないかと思います。 こうしたこだわりの高画質が50万円の価格差に見合うかは、maokun0908さんの価値観しだいです。