私は以前、bejitarian1192様の回答の通りの指導を受けたことがあるのですが、調べていくうちに別の見解を見つけましたので掲載しておきます。 まずは下記サイトをご覧下さい。 http://faq.ykkap.co.jp/pro/faq_detail.html?id=662&category=745 このサイトの説明は、（社）カーテンウォール・防火開口部協会発行「住宅防火戸Ｑ＆Ａ集」より引用されたものですが、これによりますと、ご質問の回答としては、15cm以内に紙障子などもOKとの見解ですね。 確かに平成12年建設省告示第1360号によれば、この条文は純粋に防火設備の構造方法を仕様規定として定めているだけですので、この仕様規定を満たしているだけでしたら、15cm以内に紙障子はNGなようです。 ただし、ご質問の外部サッシは国土交通大臣認定のサッシのようですから、そもそもこの第1360号は適用されないはずです。根拠としては法第2条九の二・ロにある「国土交通大臣の認定を受けたもの」に質問のサッシが該当するからです。 従いまして、紙障子云々の規制は一切なくなりOKとの解釈をします。 まあ社団法人カーテンウォール協会とYKKがこの見解なのですから、まずはこれが正だと今は受け止めることと致します。私が指摘を受けたのは2年くらい前、当時の確認検査機関の人は上記の見解よりも古い考えのままだったのかも知れません。 現在の法整備の優先事項からしますと、平成12年の法改正により、仕様規定から性能規定に大きくシフトされました。その流れで、令第110条（下記）は丸ごと削除され、この第1360号はなぜか取り残されたまま・・・ これは仕様規定の遺産になっています。ただしよく読むと必要な内容ですね。） もしあなた様がこれから設計をなさるならば、確認申請を出す予定の検査機関に事前に確認しておくことを薦めます。 最後に関連条文先を記載しておきますので、告示第1360号を比べてみたりして、ご参考になさって下さい。 --------------- 【関連条文】 法第2条九の二 法第2条九の三 法第64条 令第109条 告示第1360号 そして平成12年に削除された 施行令第110条（防火戸の構造） 第１項 第109条第1項第一号の「甲種防火戸」とは、次の各号の一に該当する構造の戸とする。 一 骨組を鉄製とし、両面にそれぞれ厚さが0.5mm以上の鉄板を張ったもの 二 鉄製で鉄板の厚さが1.5mm以上のもの 第２項 第109条第1項第二号の「乙種防火戸」とは、次の各号の一に該当する構造の戸とする。 一 鉄製で鉄板の厚さが0.8mm以上1.5mm未満のもの 四 鉄及び網入ガラスで造られたもの 第５項 第1項第一号若しくは第二号又は第2項第一号若しくは第四号に掲げる防火戸は、周囲の部分（防火戸から内側に15cm以内の間に設けられた建具がある場合には、その建具を含む）が不燃材料で造られた開口部に取り付けなければならない。 --------------- 以上、私も勉強になりました。参考になりましたら幸いです。 （追記） 一部、回答本文を補足修正しました。